2012年12月09日

しげ脳vol.194「忘れられない場所〜美ら海水族館、10周年おめでとうございます〜」

見所いっぱいの沖縄観光地の中でも
絶大な人気を誇る沖縄美ら海水族館。


この11月1日ではやくも開館10周年を迎えたとのことで
安里会長の美ら海水族館での思い出をうかがいました。


しげ脳vol.194
「忘れられない場所
   〜美ら海水族館、10周年おめでとうございます〜」


R0014033.JPG


沖縄美ら海水族館がこの11月で
10周年を迎えられました!

編集)へぇーーーっ!リニューアルしてもう10年ですか!はやいですね〜。

それで美ら海水族館のエピソードを
教えてください、っていう取材が来たんですよ。
それでぱっと頭をよぎったのがね、
息子の手術なんだよ。
最初の手術が10年前の6月で、そっから
再手術しなきゃいかんということになって
通知を受けたのが10月の末で。
11月の10日すぎから東京で手術しなきゃいかん、
今度は頭を開けるということで…もう不安いっぱいでさ。
沖縄の最後の週末に、せっかくだから
美ら海水族館を見せたいと思ってさ、連れてったのよ。
原因が、頭蓋咽頭腫っていう病気だったんですが、
この目のうしろにゴルフボールぐらいの腫瘍ができてて。
両目、光を感じなくなったら何も見えないじゃんね。
行って帰ってくる、生きて帰ってくる保証もなかったから。
だから最後見せたいものって思った時に
ちょうど華々しくデビューした美ら海水族館を見せたいと思ってね
二人で水族館行ったんだよ。
信弦は当時3才で。
大きいお魚いるね〜って言って見て周りましたが
僕はその時、毎日こいつの顔見たら涙しか出なかったから
水槽が涙でかすんでたのを覚えてる。

その時ね、また来よう、っていう
約束の意味を込めて
年間パスポート買ったんだよ。
1回ぽっきりのチケットじゃなくて。


編集)元気になってまた来よう、と。

またジンベイザメ見よう、って
病院でも励ましたのも覚えてますね。
あれから10年かぁ…って考えるとね…うん、本当に。
あの時の大きな魚たちに勇気づけられたし、励まされたし。
僕にとって忘れられない施設ですね。

編集)10年経って家族が元気でいるだけで幸せだなと思えますね。

うん。おかげさまで子どもも元気に学校行ってくれてるからね。
それと同時に、その施設をもって沖縄の観光を
セールスできる立場にいることに
偶然じゃないものを感じたりするんですよ。

編集)その思い出がある分、強い愛情と感謝を持っておすすめできますしね。信弦くんはその頃のこと覚えてるんですか?

うん、覚えてるよ!
当時のパスポート今も捨てられなくてね、
あいつの財布の中に入ってるよ。
もちろん期限切れてるんだけど(笑)

編集)手術を終えて帰ってきてから行かれたんですか?

行った行った!
そのときはもう笑いながら、じゃれあいながらね。
本当、あれから10年ですよ…。
例えば今年つきあってる彼氏と行ってさ、別れてさ、
また翌年つきあった彼氏と行く、
っていう方もいると思うんですが(笑)

そういうの全部
魚は見てるんだよ(笑)


編集)あれは彼氏ができたら行きたくなりますよね〜(笑)

なぁ(笑)
でも、また行きたくなるっていいよね。
信弦ともまた魚に会いに行こうね〜って話してたしね。
看護婦さんにも自分が寝てるベッド指さして
魚これより大きいんだよ!って
自慢してたのよ。写真見せながら。
うん…10年ですよ。
観光って一言で言っても、
そこにはいろんな物語があるんですよね。
この10年の歴史の中で、例えば新婚さんで
愛を確認したカップルがいたり、
あるいは定年を迎えてね、今まで奥さんに
苦労をかけたなぁって思ってる方が
水族館で今までの感謝を伝えたり、
都会暮らしで悩んでた方が美ら海水族館に立ち寄って
なんだ、自分が思ってることは
小さいじゃんって思えたかもしれないし
初めての家族旅行が美ら海水族館で、
その時の写真が年賀状に変わってさ、家族の絆を確認したりね。

いろんな物語がこの10年の間に、
あの大きな水槽の前には
きっとあったんだろうなと思うとね
この10年の歩みと奇跡に心から
感謝の気持ちが湧いてきますね。


編集)うちなーんちゅとして誇らしいですね。

誇らしいよ!
しかも沖縄っていえば海、って誰もが言うぐらい
自然とか生き物は沖縄の宝じゃないですか。
その宝をリアルに体験できて、
なおかつあれだけ大きなスケールで世界に誇れる施設として
輝き続けてくれてることが嬉しいことだし。
水槽の中の生き物もどんどん変わってきて。
要するに10年間立ち止まってるだけじゃなくて
都度都度、リピーターになっていただけるように
いろんな工夫をしてるわけでしょ。
あの努力には心から敬意を表したいし
これから10年後、20年後、30年後、
風化したりせずにもっともっと輝き続けていただきたいですね。

編集)10年も同じ魅力を保ちつづけるにはその裏に努力があるんですね。

水槽磨く人から魚を世話する人、仕入れてくる人。
いろんな努力があって
あれだけ大きな施設を維持してるはずだから
何一つかけても機能しないと思うんだよね。
それをビジネスとしてちゃんと形作ってることが
すごいことだと思うよ。
また10年後、あれから20年経ったんだって
思い返す日が来るはずですから、その時にまた
親子の愛を確認してみたいなと思います。
いずれにしても10周年、おめでとうございます!


[聞き手:コピーライター 幸喜朝子]

posted by 安里繁信 at 12:48| Comment(0) | TrackBack(0) | しげ脳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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