2012年09月13日

しげ脳vol.182 「ハワイに行ってきました〜ウチナーンチュのパワーをもらう〜」

「アロハ〜!」「マハロ〜!」

誰もが聞いたことのある挨拶が交わされるハワイで
「めんそ〜れ!」の声が響く日があるのをご存じですか?

先日行われたハワイ・オキナワンフェスティバルは
なんと今年で30回目!
ハワイに根付くウチナーンチュのお祭りに参加して
たくさんの刺激を受けてきたという安里会長のお話をうかがいました。


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しげ脳vol.182
「ハワイに行ってきました〜ウチナーンチュのパワーをもらう〜」




先日ハワイに行ってきました!
ハワイ・オキナワン・フェスティバル2012っていう
第30回を数える大きなイベントに参加してきたんですね。
ハワイの沖縄県人会のみなさんが
30年絶やさずに続けてくれた大会で、
宮古島の下地市長、北谷町の野国町長、
あと沖縄ハワイ協会の高山会長と一緒に
世界のウチナーンチュ大会に来ていただいたお礼と
沖縄のプロモーションもかねて行ってきたんです。
ハワイの県人会の取り組みってものすごく熱くてね〜。
日本人会とは別に沖縄県人会が存在してて
ハワイ全体の有権者の中でも
沖縄県人会の比率ってものすごく高く、
今では日系移民の中でも一大勢力となって
ハワイに根を下ろしてるわけです。

編集)他府県の県人会もある中で沖縄県人会だけのフェスティバルがあるってすごいですね!

なぁ!2日間開催で8万人来るっていうからすごいよ。
大通りにもフラッグがいっぱい飾られて
その期間は沖縄がジャックしてるしね。
そこでサーターアンダギーを揚げたり沖縄そば振る舞ったり。
ここぞとばかりに沖縄料理を持ち込んでね。
ハワイにも琉球國祭り太鼓があるから彼らが演舞したり
沖縄からも文化交流でアーティストの方が参加されてたり
ハワイの副知事さんとかも来てて盛大に行われてました。
オキナワンフェスティバルすごいよって
いろんな方から聞いてたんだけどその理由がわかった気がするね。

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編集)沖縄にいるより沖縄らしい空間かもしれないですね。現場でOCVBのプロモーションもしたんですか?

そうそう。僕らもブースを出したんだけど
沖縄に関心のある方ばっかりなのでやりやすかったね。
いつもはパンフレットを
配り終えるまでが大変なんだけど
今回はほっといてもみんな
ブースに取りにきてくれるんだよね。
それで「来年沖縄に行くよ」とか声かけてくれたり。
ウチナーンチュっていいなと思ったね。

あれだけ世界でみんなが知ってる
大きなリゾート地で
沖縄を売るわけでしょ。
日本人観光客も「沖縄すげぇ」って
入ってきてくれて
それを見るのは嬉しかったね。
誇らしかった。


県人会の方々がそういうアイデンティティを
ちゃんと語り継いできたことと
誇りを持ってくれてるのが感じられたから
彼らがずっと誇りに思ってくれる
沖縄にしないとな、と痛切に感じました。

編集)彼らは沖縄のどこにそんなに愛着を持ってくれてるんですかね、単に故郷だから、っていう枠を越えた想いを感じますよね。

それだけ苦しかったってのもあるんだろうね。
移民政策の中で故郷に帰れないっていう思いが募っただろうし。
異国の地に何のつてもなくみんなで
渡っていく決意っていうのはすさまじいですよね。
そんな状況を生き抜いてきた方々の
スピリッツを受け継ぐみなさんだから熱いんだろうなぁ。

編集)観光の点ではなにか新しい発見はありましたか?

うん、今ね、ハワイにまた
日本人観光客が戻ってきてるんだよ。
円高というのもあるし、ハワイは日本への
プロモーションにもすごく力を入れてて。
いろんな仕掛けをして日本市場を攻めて
ハワイへ誘客してるんですね。
前にも少し触れたと思うんですけど
ハワイにはHTA、ハワイツーリズムオーソリティっていう
僕らOCVBみたいな組織があるんですが
そこのマーケティング手法がすごく一貫してる。
今回聞いておもしろいなと思ったのが、

彼らは
「政治的リスクのある国には
セールスしない」って言い切るんだよ。


僕ら今お隣の中国、韓国にも
セールスかけてるじゃないですか。
一方で今、尖閣もしかり竹島もしかり
政治的リスクを片方ではらんでるわけです。
日本国内からの沖縄観光客のシェアが95%とすると
5%は海外からなんですが
これをビジットおきなわの計画の目標観光客数1千万人のうち
300万人は海外からひっぱってきたいという計画で動いてるから。
だけどハワイは「政治的リスクのある国には
セールスしない」って一貫してる。
中国人には来てほしくないしプロモーションする
つもりもない、ってはっきりしてるんだよ。

編集)中国はあんなに大きなパイなのに!

これ以上人が来ると自然環境への
影響もあるということもあって
700万人から800万人の観光客数を維持して
そこでいかに客単価をあげるかに努力してるわけです。
アメリカから全体の何パーセント、
日本から何パーセント、とか
完全に目標数値とターゲットを決めてるんだよ。
それでも中国の方は自分たちで
チャーター機仕立ててツアーで来るんだって。
でも中国語の受け入れ体制とか整備されてない。
勝手に来てるから対応は考えてない、と言うわけだよ。
一方で日本人への対応はしっかりしてるんだよね。
だから僕ら日本人はまた行きたくなるし。
あのはっきりした姿勢はすごいね〜。
それも天下のハワイだからできるのかなって思う反面ね
僕らも政治的なリスクをどこまで想定して補完するか、
そういうことを加味しながら
生きていかんといけないなぁと感じました。
かといって沖縄はもともと政治的リスクがある
近隣諸国との間で違いを認め合いながら
人と人との交流を含めた平和的な民間外交の一環として
観光に力を入れていこうとしてるわけですから
これは間違ってないと思ってるんだよね。
中には僕に対して中国とか韓国に媚びて
セールスしてるんじゃないかって言う人もいるんですよ。
でもそうじゃなくて、沖縄という経済を成長させるためには
僕らは観光で生きていくって決めたうえでさ
ある程度のリスクは想定したうえで隣人は隣人として
なんとか経済は動かしていきたいと思ってるんですよね。
ご近所とは仲良く付き合っていきたいし。
すべてがハワイの真似はできないにせよ
沖縄は独自の主体性ある戦略を持ったうえで
観光を盛り上げていきたいですね。

編集)政治と人的交流は切り離して考えたいですよね。国民同士が憎み合う必要はないかなと思います。

だけどハワイと沖縄、共通するものは何かと言うと
政治的リスクがあろうがなかろうが、
行きたいと思う人は呼ばなくても行くんですよ(笑)

だから沖縄を
行きたい場所にすることが
なによりも最優先ですね。


そういうことを考えつつ、より宿泊日数をのばして
客単価を上げていく知恵をしぼらなきゃね。
ハワイは去年と今年比較すると10%客単価があがったらしい。

編集)へえ!すごい!具体的にどんな施策をしたんですか?

それは「あらゆる手を尽くした」という以上は
語ってくれませんでしたが(笑)
1泊増えるだけで宿泊料で1万円とか2万円とか増えるし
そういうことを含めて限られたインフラの中で
どう客単価をあげていくか、
付加価値っていう見えない言葉で表すだけじゃなくてさ
なにかしら見える形で生み出していかなきゃいかないなっていう
宿題を持って帰ってきました。
僕らお客さまを「めんそーれー(ようこそ)」って迎えて
「まじゅんぬまやー(また飲みましょう)」って送りだす。
そういうハワイの「アロハ」「マハロ」みたいな
やりとりを目標にしながら沖縄も地域作りをしていきたいね。
…それにしても、次はもっとゆっくり行きたい(笑)

編集)2泊は短いですね〜!おつかれさまでした。

[聞き手:コピーライター 幸喜朝子]

posted by 安里繁信 at 21:39| Comment(0) | TrackBack(0) | しげ脳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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