2012年07月12日

しげ脳vol.172「向かうべき未来は〜OCVB会長就任から1年〜」

安里会長がOCVBに就任して、ちょうど1年。

経営者ならではの視点でこれまでの常識にとらわれず
次々と新たな施策を打ち出してきた初年度、
会長はどんな想いとスピードで動いていたのか。
任期は2年、めまぐるしく変化する社会の中で駆け抜けたこの1年と、
任期の残り1年への想いを伺いました。

sige172.jpg





しげ脳vol.172
「向かうべき未来は
    〜OCVB会長就任から1年〜」



編集)6月26日でちょうど就任1年を迎えましたね。

無事一年経ちました。
…疲れた(笑)
たぶんね、この1年間で10年分のこと
やったんじゃないかなぁ位の感覚。

編集)10年分!!確かに目に見えて成果も出てますもんね。

でもこれは僕が感じてるだけじゃなくて
長く関わってる職員たちも言ってくれるんですよね。

編集)ああ、長く関わってる方ほど変化を感じるんでしょうね。

うん、感じてくれてると思う。
とにかく、組織が変わったという声が聞こえてくる。
それと同時に地域の観光協会の方々とか
現場のみなさんが感謝してくれてるから
いろんなことがありましたけど
節目を迎えられてよかったと
気持ちを新たにしてるところです。

編集)就任した時に描いてた1年後のビジョン対して、達成度はどのぐらいですか?

いやぁ〜どうなのかねぇ。
やらなきゃいけないことは分かってたし、
それをまずスケジュールに落として
一個一個詰めていって
それでなんとか走りきったって感じかな。
途中イレギュラーでいろんなことがありましたけど
方向性はぶらさずにひとつひとつ積み上げていったし
なにより一緒にやってる職員たちが
心から賛同して走ってくれたおかげで
いい形になれたのかなって気がします。

編集)1年目で基盤ができて、次の1年の方が動きが早まりそうですか?

いや、仕組みとか物事の組み立て方とかは
だいたい目処がついたので
あとはどうリアリティーを追求しながら
どんな形を作っていくかの作業なんだけど
やろうとしてることは、
大げさに言うと未知との遭遇なんだよね。
これまでの積み上げ方式じゃなくて
これまでの歴史の延長線でもなくて、
革命的に変わっていくんですよ。
それがどこまで今の統計を駆使しつつ
厳密なる仮説を立ててリスク管理も片方でしつつ、
より我々の理想に近づけていけるかの作業が必要になってくる。
それに、すべて相手があることなんですね。
政府の意向、県の意向、
あるいは予算の法律との整合性などなど
全部を自由にやれるわけじゃなくて
限られた機会、限られた枠の中で
どう理解を得ながら事業を形作っていくか、
この事業を実施することでどのような成果を生むか。
その連鎖なんですよ。
だから今、一括交付金も含めて
ようやく全体像が見えてきたからね、
いよいよ動くぞ、というところまで来てます。

編集)一括交付金、いっぱいもらいましたからね。

もらったんじゃないよ、
預かってるんだよ!


うちの職員たちに言ってるのは
一括交付金に対してうちの財団は
クライアントでもなんでもないわけです。

すべて地域の未来、
国の未来に対する投資であって、
クライアントはまさに
国民であり、県民なんですよね。


だから一部の利権とか既得権ではなくて、
どっかの一部門の保護政策というものでもなくて
あくまで未来に対する投資、
この先にこんな市場が描けるんだっていう
先駆け的な制度でなければ、もう国はもたんからな。
県の財政ももたんだろうし。
なんにせよ県民の負担が強いられてくわけだから
責任がともなっていくし
予算をお預かりしたからには
説明責任を果たしていかなきゃいけないってことも
すべて相まって今年度の残り
活動してかなきゃならんなぁって。

編集)なるほど、クライアントは県民。それが明快なだけで私としては安心です。一緒に働いてる職員さんの意識もかなり変わったみたいですね。

だって変わらないと、
たぶんいられないでしょう。
変わる、って表現が正しいのかなぁ、なんなのかな…

「変える側」に
回ってもらわないと、ね。


僕らは創る、イノベートしていくことが
たぶん仕事になっていくから。
100%のコンセンサスって難しいんでしょうけど
ある程度得られるような努力はしてかなきゃいけないしさ。


こうして世の中の流れが変わっていく時は
常に光と陰が存在してて、
だから陰は切って捨てろとかいうことでもなくて
この陰にもしっかり向き合ってフォローしてく覚悟でなければ
大きなことを動かせないんじゃないかなって気がするね。
All or nothing ではなくて、
かといってなにも決めずにいるわけでもなくて、
決めた目標、結論を着実に前に進めていきながら
陰に対するフォローをきっちり補完していくぐらいの
度量が必要になってくる気がするね。
すべて国民まかせとか県民まかせとかいう話で
民主主義を語るんじゃなくて、
市場に直接ふれて専門的な情報を得ている者として
僕らがその先のビジョンをきっちり示す。
そして「だからやらなきゃいけないんだ」って
結論に持ってかなきゃいけないのかなって。

観光はもちろん、
原発や消費増税の話もそうだけど
危機感の共有から始めない限り、
なにも生まれないんだよ。


今、バラ色の社会を想像できる人間って
誰もいないと思うんだよな。

編集)努力も報われるわけじゃないですからね…。

うん、その中で先を示すってものすごく大変なこと。
特に公の組織に関わってる僕らだけじゃなくて、
県民が等しく考えなきゃいけないのは公と個の関係で、
これまでは個人がつくりあげた利益を
公が一回プールして
富の再分配をするっていう流れだった。
これからは負担の再分配をお願いしてかなきゃいけない
時代がきたわけでしょう。
環境問題に関しても、自然を破壊して
今の富を得てきたんだから
その反動でこれからは自然を守ることに
富を使わなきゃいけなくなってるんです。

僕ら3.11があったから
変わらなきゃいけないってことではなくて、
それ以前からもう変わらなきゃいけないのは
みんな知ってたと思う。
それでも、これだけ大きな被害を受けても
日本は変わりきれなかったってことを
重く受け止めていかなきゃいけない気がしてるけどね。
3.11でこの国が変わった、っていう報道が
たまに見受けられるけどね
その前にこの国はもう行き詰まってたんだよ。

編集)どうにか変わらなきゃいけない時なのに、変われなかった。…これ、どうしましょうか!?

嘆いててもしょうがないしなぁ。

編集)そんな時代に出てきたのが、古いしきたりに捕らわれずにしがらみをぶっ壊す(笑)安里会長のような方なのかな、と。

う〜ん。どうなんだろうなぁ。
ぶっ壊す…もう壊れてるしなぁ(笑)
誰が正義とか悪とかいう話しでもなくてさ。
…僕はまだ、自分探しをしてるなぁ。

編集)ええっ!会長が自分探し!? すでにゆるぎない個があると思ってました。

いや、自分探しっていうかね、
現実を知れば知るほど考えてしまうわけですよ。
どこに向かうべきかを含めて
いろいろ考えてますよ。

編集)そうですか…ちなみに1年後、会長続投もあり得ますか?

…さぁ(笑)
任期を全うしてないのに
先のこと考えてもしょうがないしな。

編集)そうですね、でもきっとまた予想外のことが起きるんでしょうね。会長お願いの話が突然きたように(笑)

すべてがサプライズですから(笑)
ただ、何があっても
明日死んでも悔いはないように
一生懸命現実と向き合っていくだけだね。

編集)そういう会長の背中を見てるから、職員のみなさんもがんばれるんでしょうね。

うん、でもね、
みーんな、がんばってると思うよ。
それぞれの歩幅で。
がんばってるんだけど、
どこに向かってがんばればいいか
たぶんみんな分かんないんじゃないかな。
僕も今そうだし。
歯車がかみ合わない社会の中で
それぞれ利己主義に走ってしまったり
打算的にものごとを積み上げてる社会のほうに
向かってしまっている可能性もあるし。
ましてや自分たちの時代がきてるにも拘わらず
まだまだ社会と向き合えてない方もいるだろうし。
そんな狭間で世は揺れてるんじゃないですかね。
そんな大変な世の中ですが、あと1年、
後悔のないようにがんばるので
応援よろしくお願いします。


[聞き手:コピーライター 幸喜朝子]

posted by 安里繁信 at 18:47| Comment(0) | TrackBack(0) | しげ脳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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