2011年07月14日

しげ脳vol.120「ワクワクさせなきゃ〜OCVB会長、始めました〜」

小禄にある産業支援センター、
その2階にある財団法人沖縄観光コンベンションビューローの
事務所に繁信会長を訪ねました。

かりゆしウェアも当然のように着こなし、
すっかりOCVB会長の顔になっている繁信会長、
沖縄の観光について想いを語っていただきましたよ!


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しげ脳vol.120
「ワクワクさせなきゃ
    〜OCVB会長、始めました〜」




この度、沖縄観光コンベンションビューロー(以下OCVB)の
会長職がスタートしました。
今まで外から見て持ってたOCVBのイメージがあるんだけど
それと違う部分を学びながら
全体の流れを自分なりに整理し終えた状況かな。
もう、忙しいよ〜。
報告書の書き方から運営まで全部見直し。
一度僕の目を通してから進めてるから。
でも、だいぶ変わってきたよ。



それとね、数次ビザの制度が始まって。
これは中国の富裕層をターゲットにした国の戦略で
これまでの観光ビザはだいたい15日が上限だったんだけど
沖縄経由で一泊していただければ
日本での滞在期間が90日まで、
何度も出入りできるというもの。
それに対しての各旅行会社とか航空会社
様々なところへお願い行脚をしにいくところです。
まあ…忙しい毎日を送ってますよ。




僕はOCVBについて
「株式会社 沖縄」の
営業本部がここにある
という意識を持ってる。


観光を商品として売るってことは地域の魅力を
売っていくことにつながっていくわけですから
観光の商品作りは最大の街作りであり、なによりも
これからの経済という単位で考えても
沖縄にとって成長戦略を描いていく
一番のマーケットは観光だと僕は思ってる。

編集)株式会社 沖縄ということは、利益を生み出してなんぼじゃないですか。勝手なイメージですけど、OCVBは今まではそういう意識で動く組織ではなかったような印象があります。

うん、これまでこれまでがむしゃらに
「観光推進」のためにやってきたという経緯はあるわけですね。
ただ、それはそれで一つの時代であった。
3.11以降のマーケットの変化、国際情勢の変化、
国内の観光に関わっていく者の変化、
国民のライフスタイルの変化。
様々な変化が今、目の前に
現実のものとして顕在化してるわけですよ。
僕はそこに対してどう需要の喚起をしていくかを
戦略的に取り組んでいかなきゃいけないと思ってて。

特に公の財団法人たる
所以っていうのを
どこでプレゼンスを
示していくかっていうことに
ものすごくこだわりを持って
やってるんですよ。


それで周りの方々にも「あ、沖縄の観光が変わる」って
胎動の予感を感じて頂いてるのを肌で感じるし。
でも変えるためにやるわけじゃなくて、
成長するために変えるわけですから。
成長してこうぜ、それを主体的にやっていこうぜ、って
方々に呼びかけて共感を頂いてるところなんですよ。
これから課題となって上がってくるのは
利害相反する各業界をどう
束ねていくかって所に尽きるんですが
まず一つ僕がみなさんにお話してるのは、

この財団法人沖縄
観光コンベンションビューローってのは
「桃太郎」であるべきだ、ってこと。


僕自身も桃太郎になりたいと思ってる。
つまりね、犬、猿、キジって仲悪いじゃないですか。
本来、相容れないんですよ。
だけど、きびだんごを一つ真ん中に持ってきて
これ食べて一緒に鬼が島に行こうぜ、って
桃太郎が先頭に立って行ったから勝ったんだよ。
目的達成したわけだな。
そこで国際市場を鬼が島に例えて考えると
今まで相容れなかった方々も
理念というきびだんごがあれば一緒に食べて立ち向える。
結果として得られる対価を共に分かち合えばいいんだよ。
今、その「きびだんご作り」をしてるんです。

編集)へぇ!!!!!それがOCVBの理念になるわけですね!!確かに小さい土俵でお互いいがみ合ってても得られるものは少ないですよね。

そうそう。犬猿の仲って言ってもさ
お互い食い合うほど仲悪いわけじゃなくて
ひっかいたり噛み付いたりする程度なんだな。
キジと猿も突き合うだけなんですよ。
本当に共食いするような関係なら別ですが
ひっかいたり噛み付いたりするだけだから
この地域で生きていくのに案外共通項の方が多いんですね。
だから僕は国際市場に打って出るための
きびだんご作りをしているわけです。
それに共感して頂くことから始めたい。
やっぱり大事なのは共感。
ほら、以前から民主党が蓮舫さんを
筆頭に事業仕分けやってるでしょ。
僕にはあれが理念のない事業仕分けに見えて。
ポピュリズムに走っているような感じがして滑稽なんだわ。
だからまず、この地域が何を軸に
生きていくのかってことをしっかり示して初めて
取捨選択をしていけばいいんだけど
すべてを経済合理性に
当て込んでいくってことがナンセンスな話。
これがなくなったら未来もなくなるよ、ってことも
きっちり説明していく責任が我々にはあるし。
なおかつこれは財団の考え方じゃなくて
株式会社 沖縄の営業本部の考え方である、
ということをちゃんとエビデンスとして
示していかないといけないと思ってるんですね。

編集)やはり「共感」があるかないかで、今後のみなさんの協力体制って変わってくるものですか。

うん、だってやっぱ理念、
或いは地域作り、或いは未来、
そんなものの責任は
お互いで共感し合えて
初めて動くものだから。


理屈をこねる前に桃太郎は
「戦うんだ!」って言って腰に刀を据えて
潔く凛々しい姿勢で自信を持って
呼びかけていかなきゃいけないと思うからさ。
僕ら間違ってないよ、僕たちはやれるよ、
もっとこれからやってくよ、ってのを
県民の方々に示していくためにも
顔の見える組織であろうよ、って呼びかけてるところです。

編集)そうなるとOCVBという組織の見え方がすごく変わりそうですね。

変わるだろうし、関心が高まるってこと自体
ありがたいことなんですが
今はお互いお手並み拝見的なところもあるんです。
だからこの1年できっちりやろう、と。
この1年でできないものは10年かけてもできないよ。
忙しいのはみんな一緒。
だけどこの1年をいろんな意味での
元年と位置づけてやっていくならば
この1年でやりきっていこうぜって
話をさせてもらってます。

編集)委員会も設置したじゃないですか、あの委員になった方はボランティアだと前回伺いましたが。

ボランティアっていうと響きはいいんですけど、
ボランティアっていうよりも
「新しい公共の形」だと僕は思ってる。
産官学の連携って紹介されたりしてますが
まさに新しい公共を作っていく上で
これは民間の理屈、これは公の理屈、
或いは学者の理屈、という話でなく
成長戦略を一緒に共通のリスクと捉えて
描いていこうぜっていうことを
形作っていくための委員会なんです。
OCVBの担当者も委員も一緒になって
手段、各論まで共に戦略を練る、
共通のミッションとして歩調をあわせていきたい。

編集)もちろん委員の方も共感して参加してくださったんですか?

うん!
今「ぜひ俺も入れてくれ」って声が
様々な所から殺到してて
これに対応するので忙しかったりするんで(笑)
大変ありがたい悲鳴です。

そういうみなさんの
想いを、情熱を
一本化していければ
世界一のマーケットを
作れるんじゃないかなと思ってね。


沖縄の観光が変わったっていうよりも
地域全体に活力が出てきたって思って頂けるような
価値ある時間にしたいと思うし
そこに優先順位を置いて取り組む以上は
責任があるんで、何も心配する事無い、
ぜんぶ僕が責任を取りますから
楽しんでやってくれってうちの連中には言ってます。

編集)ちなみに沖縄県は年間の目標観光客数を打ち出してますが、ビューローには数値目標あるんですか?

ない。これからだな。
OCVBは大阪、福岡、東京、韓国、
中国、台湾に事業所があるんですよ。
沖縄のチラシを置いたり問い合せがあれば
出向いて説明したりしてるんだけど
「なんで事業所なんだ?営業所にするべきだ」と。
それにこれまでは「今期は●●人沖縄に行きました」
という報告だったけど来期からは
何人を目標にしますっていう数字を出してもらう。
大変だけどみんなやりがいがあるって言ってくれてるよ。



sige120-3.jpg



それから、こんなの知ってるか?
先々週、宮古島の伊勢エビが解禁になった。

編集)えっ、ボジョレーヌーボーのように解禁日があるんですか!?

そうそう、毎年ある。
実は今、宮古島の伊勢エビが旬なんだよ。
なのにどこのスーパー行ってもレストラン行っても
宮古の伊勢エビが解禁になったから
食べましょうっていう雰囲気じゃないんだよ!
だから漁師さんは県外の方が高く買ってくれるから
県外に出しているわけです。
でも観光客は沖縄産のものを食べたいわけでしょ。
だから沖縄を食べてもらうために、
沖縄の人間が今なにが地元の旬なのかってことを
情報として知ることから始めていこう。
ボジョレーヌーボーであれだけ大騒ぎするってのにさ〜。
あれよその国のものじゃん。

編集)やっぱり地元の人がコアな旬を知ってると食べたくなりますよね〜。

でしょ!
この時期はこれが美味しいよ!
って言われると食べたくなるじゃない。
みかんもいろんな種類があって
今はこれが美味しいんだよ、ってね。
なんでもあるよって言うのは
何もないってのと一緒だからな。

糸満で水揚げされる
マグロなんて
めちゃくちゃ美味いんだよ!


本マグロは本土のに勝てないんだけど、
キハダマグロはめちゃくちゃ美味い。
でも安い部位だけが流通してるから、
本当はもっと“マグロ丸かじり!”ぐらいの
商品があってしかるべきだと思うし
観光客もそれを求めてると思う。
あと、本部町のカツオ。
これもめちゃくちゃ美味いの知らないでしょ?
これも旬があるんです。
あとマンゴーだろ、それに沖縄といえば
パイナップルってイメージあるけど
あれも年中美味しいわけじゃないんだよ。
年中食べられるんだけど、美味しい時期ってあるんだよ。
そういう「旬」を商品化してかんといけない。
石川市の長芋もね、ものすごくいいんだよ!とろっとして。
土壌がいいから他の県で取れる
長芋とはまったく違うんだ。
沖縄には埋もれてるものがいっぱいある。
そういうものを商品化していきたい。
これは県内の教育の現場にも落としていかなきゃいけないし
スーパーさんのご協力もお願いしなきゃいけない。



今までバス、レンタカー、お土産品店、飲食店とか
狭い枠だけで観光を語ってたわけですよ。
でも「観光イコール地域作り」だから。
観光でお店が増えたら建設業界も仕事が増える。
だったら建設業界も観光業界だといえる。
或いはスーパーさんも今は海外からのお客さんがきて
日用品を買ったりするから、
そこでも観光の意識を育んでもらいたいし。
それだけじゃなく、レンタカーが道を走ってたら
運転してる県民の人がどうぞ、と
笑顔で道を譲ってあげられるぐらいね、
僕たちの地域は観光を生業としてるんだってことを
みんなで共感できるような社会を作っていきたいな。

編集)だとすると私たち県民の意識も変わることが必須ですね。

変えなきゃいけないな。
「なにで生きていく」っていう沖縄という地域の意思を
きっちり商品化していくということが大事だし
それをみんなで楽しみながら共感して取り組んで
利益も返ってくるという社会を作らんとね。

編集)県民も株式会社沖縄の社員ですもんね。

運命共同体だからな。
それぞれができる沖縄の観光に対するコミット、
また来たい沖縄作り、みたいなのをみんなで
やっていけたらいいな〜なんて考えながらやってますよ。

編集)今まで「旬作り」に着目した方っていなさそうですよね、面白くなりそうです!大変そうですが、聞いてる側はワクワクしますね!

ワクワクさせなきゃ!

新しい取り組みってのは
「よそ者・若者・バカ者」がいれば
上手くいくらしいんだ。
僕、ぜんぶ揃ってる(笑)


バカってのは「観光バカ」「沖縄バカ」ってことな。
僕はOCVBの役割そもそもの話も学びながら、
未来を考えていく上で
イノベーションとマーケティングも両輪に抱えながら
最低限のコンセンサスを取りながら
理想を現実化していくために行動していきたいと思いますので
どうか、しげ脳をご覧のみなさま、
是非とも沖縄に足を運んでいただきたいです。
そして来た際にはお会いできるかわかりませんが
ご一報いただければ歓迎申し上げます。

編集)会長、訪問者が殺到しちゃいますよ!

…ほどほどにお願いします(笑)


[聞き手:(株)宣伝 幸喜朝子]


posted by 安里繁信 at 21:59| Comment(0) | TrackBack(0) | しげ脳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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